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持久力向上の秘訣とヒント

マフェトン理論でも期分けをする①

マフェトン理論には、期分け(トレーニングの周期的な計画)の考え方があります。これは、長期的な持久力向上とトレーニングバランスの維持を目指すためのものです。マフェトン理論のトレーニングは、主に以下のような段階に分けて行うことが推奨されます:

 

1. **基礎期(有酸素トレーニング期):** マフェトン理論のトレーニングは、有酸素ゾーンでのトレーニングに重点を置く基礎期から始めることが一般的です。心拍数を180から年齢を引いた数値(最大有酸素心拍数)を超えないようにしながら、有酸素運動による持久力の向上を図ります。この段階では、持久力の基盤を築き、全体的なトレーニングバランスを整えます。

 

2. **スピード期:** 持久力が十分に育ち、基礎期を経て安定したトレーニングが行えるようになったら、スピード期に入ります。この段階では、ポイント練習(インターバルやペース走など)を取り入れ、持久力とスピードのバランスを強化します。これにより、レースペースでのパフォーマンスを向上させます。

 

3. **レース期:** レース期は、レースに向けてのピーキングや調整の時期です。持久力とスピードのバランスを維持しながら、レースに備えてトレーニングの強度や頻度を調整します。レース前のトレーニング量を減らすことで、体調や精神的な状態を整え、レース本番での最高のパフォーマンスを目指します。

 

4. **オフシーズン:** レースが終わった後のオフシーズンには、トレーニングの負荷を軽減し、体力の回復に専念します。ストレッチやヨガ、クロストレーニングなどの軽い運動を行うことで、怪我のリスクを減らし、次のトレーニングサイクルに備えます。

 

このように、マフェトン理論には期分けの考え方があり、各段階でのトレーニングバランスを保つことで、長期的な持久力向上とトレーニング全体のバランスを維持します。また、各期の間でトレーニング内容や負荷を適切に調整することで、体調やパフォーマンスを最適に保ち、健康的なトレーニングを続けることができます。