エンデュランスの風:速く、遠く、長く

持久力向上の秘訣とヒント

マラソンレース中の心拍・ゾーン

ラソンレースでは、体力を維持しつつ良いタイムを目指すために、ペースや心拍数のゾーンを管理することが重要です。一般的な指針として、以下のようなゾーン分けが考えられます:

 

1. **レース前半(0-10キロ)**:

心拍数はゾーン2から3の範囲(最大心拍数の60-80%)に収めることが望ましいです。これは、レースの序盤でエネルギーを節約しつつ、持続可能なペースを保つためです。序盤は、急激なペースアップを避け、リズムを作ることが重要です。

 

2. **レース中盤(10-30キロ)**:

中盤にかけては、ゾーン3から4(最大心拍数の70-85%)の範囲で走ることが一般的です。中盤でのペースアップは慎重に行い、体調や心拍数をモニターしながら調整してください。

 

3. **レース後半(30-42キロ)**:

30キロを過ぎると、身体的・精神的に疲労が蓄積してくるため、ゾーン3から4での安定したペースを維持することが求められます。最後の数キロではゾーン4に入ることもあるでしょう。もし体力に余裕があれば、ゾーン4-5(最大心拍数の85-90%以上)でのラストスパートも検討できます。

 

4. **ペースの調整**:

レース中は、周囲の状況や体調に応じて心拍数とペースを適切に調整してください。最初から高強度で走るのは避け、持続可能なペースで走ることが、完走とタイム向上の両方に役立ちます。

 

5. **個人差への考慮**:

以上の指針は一般的なものです。個々のフィジカルやトレーニングの状況に応じて、より適したゾーン設定を行うことも大切です。練習でのテストやパーソナルトレーナーとの相談を通じて、自身に合ったプランを策定してください。

 

レース中のペースと心拍数のモニタリングは、持続可能なパフォーマンスと結果をもたらします。戦略的に計画し、リズムよく完走を目指してください。