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持久力向上の秘訣とヒント

マフェトン理論にポイント練習は入れていいのか

マフェトン理論は、有酸素運動を中心に据えたトレーニング方法であり、心拍数を180から年齢を引いた数値を超えないようにトレーニングすることを強調しています。このアプローチにより、持久力を向上させ、怪我やオーバートレーニングのリスクを軽減しようとするものです。

 

ポイント練習、つまりインターバルやペース走といった高強度のトレーニングは、一般的に心拍数を大幅に上昇させるため、マフェトン理論の基本的なコンセプトとは一見矛盾するように思われます。

 

しかし、マフェトン理論は長期的な持久力向上を重視するため、最初の段階ではポイント練習を行わず、まずは有酸素ゾーンでのトレーニングに注力します。持久力が十分に向上し、アスリートが健康な状態を維持している場合、必要に応じてポイント練習を取り入れることも可能です。

 

ただし、この場合でもポイント練習の頻度や強度は慎重に調整する必要があります。過度な強度や頻度のポイント練習は、マフェトン理論の目指す怪我のリスク軽減やバランスの取れたトレーニングに逆行するためです。

 

したがって、マフェトン理論に基づくトレーニングを行う場合、まずは有酸素トレーニングに注力し、必要に応じて慎重にポイント練習を追加することが推奨されます。